WCAN 2014 Summerに参加してきた
遅くなりましたが、毎年年4回開かれるWCANに今回もスタッフとして参加してきましたので、ブログにもメモを残そうと思います。
ディレクターとして意識スべき、「誰がどうみてもそうとしか受け取れない文書」術(名村 晋治さん)
ディレクターの仕事
- ディレクターにとって大事な仕事はジャッジ(決定)をする事!その為には、いろいろな知識が必要
- 決定した事を周りの人に伝えないといけない。そこで伝わる文書術が必要
- 今日の最重要キーワード!【誰がどうみてもそうとしてか受け取れない文書であること】
駄目な文章
- 文章で何を示しているのかが不明。自分は分かっている、慣習語や略語を使っている
- 主語がない。空気を読まないといけない文書は駄目。相手に理解しろ!は駄目。
- 駄目な文書は誤解を招く。補足説明が必要になる。後で読み返した時意味が分からない。
- チームのメンバーに対して「お前が無能」「空気読めよ」と思ったら終わり!
書く為のツール
- 書くためのツール(インデント形式、wiki記法が使える、共有がしやすい)もの
- 分かりやすい文書を書くため(見出し、段落、リスト)に気をつける
- wiki記法やスニペットツールを使って文書を書きやすくして文書を書く事自体に頭や時間を使わない
記述の仕方
- まずは「要件」を書く。全文を読まないと分からない文書は駄目。
- 要件は簡潔に断定的なものにする。 感情はいらない。事実のみを書く
- 一視界で一回に認識できる文字数は40-45文字が限界
- 見出しとリスト表示を極める。一文字も間違えていない正しい名称を記述する。
- 画面の事をいうならURLを必ずのせる
感想
非常に興味・共感した内容でした。普段お客さんと接する機会は少ないのですが、メンバー内でタスクのやり取りをする時やプログラムなどでコメントを残す時、その時は通じても数ヶ月後にみると何の事を書いてるんだ?とよくなります。
また、文章を書く上でマークダウンやwikiやスニペットを使い極力文章を書くための作業を簡略化する事も大事だと思いました。文章を考える事よりも書く事に力を使うのはばかばかしいですからね。ここら辺は文章だけではなく 制作する上で自動化できる所は自動化していく事にも言える事だと思います。 プログラムを書く上でコメントを後から見たときに分かりやすいものにし、また自動化で簡単にドキュメント化出来るようにするなど、いろいろ考えたいと思います。
長崎・福岡・東京 それぞれの都市から学んだ これからのWebで大切なこと(山口 有由希さん)
東京に出てきた理由
- 地方の企業が東京に仕事を依頼している
- 地方にも優秀なエンジニアはいるのに何故?→ 思った通りのものではなく、思ってる以上の価値をクライアントは求めている
- 東京にでてそういった可能性を試したかった
今やっている仕事
- AndroidアプリのUI改善
- ふつうの人が当たり前に使えるように
- ユーザーインタビューを大事にして問題点を見つける
- ユーザーインタビューを元にペーパープロトタイピングを行っている
- 仮説を立ててデザイン・実装
- 分析などもしっかり取り入れる
- どの作業も作るだけでは終わらない
東京で働いてみて大事だとおもったスキル
- 観察力
- 分析力
- 想像力
- これら3つの事を考え次の一歩を考える
東京と地方で違うと感じたこと
- 東京は様々な職業・職種の人がいる(専門的な人がいる)
- 東京は案件の規模も大きいのでそれぞれのプロフェッショナルが必要になってくる
- 人が流動的に動いていて転職が多い
- 人が多いのにどこも人材不足(プロフェッショナル、フルスタックエンジニアなど)
- ときどきものすごい壁にぶち当たる 競争が激しい
変わらなかった事
- たくさんの人と出会ってコミュニケーションが大事
- どこにいても行動する事が大事(ブログ、サイト運営、イベント参加などなど)
- 行動する事によりいろいろな繋がりが出来てくる
- 行動を増やして可能性を広げよう
今使用しているツールなど
- slack(社内コミュニケーション)
- kobito(ちょっとしたメモ。マークダウン記法可能)
- github, Dropbox(コード、データ管理)
- qiita:team(進捗報告・相談)
- HuBoard(スケージュル調整, githubのissueを管理)
感想
東京で働いてみてという内容だったので非常に興味がありました。 やはり東京は仕事の内容も大きく、仕事も細分化しており、それぞれのプロフェッショナルがおり 名古屋とは違うなーと感じました。勉強会などを探すだけでも東京はやっぱり規模が違います。
また山口さんのセッションを聞いていて感じたのは、アウトプットする事の重要性です。ブログでもいいし なにか運営するのもいいし、サービスを作るのもいいし、なにかアウトプットする事により知識の整理や コミュニケーションの幅を広げてくれると思います。自分もブログをもうちょっと更新ペースをあげれるようにしてなにかサービスを個人でやってみようかなと思いました。
今、Webクリエーターに必要な5 MOST!(中川 直樹さん)
webデザインの定義を知る
- webデザイン=ソリューション(クライアントの問題を解決する)
- 目標を知り、仮説をたて、検証してクライアントの問題を解決する
- クオリティ・コントロール(性能+デザイン)
- ブランド価値を高める
- 共感(ユーザビリティ+ホスタビリティ)
- webデザインとはユーザ目線でなければいけない(受け手発想・買い手発想)
- ヒューマンウェア設計
- 「現状の気づき」と「時代の先読み」をwebデザインに
- クリエイティブを共有できる言葉を考える
- 人の商品選択決定フェーズ 価格 < 性能 < デザイン < ブランド < 共感
- ブランドや共感を呼ぶには、クリエーターとしてそこにしか出来ない物を作らないといけない
- どんなに新しいものでもまねが出てくる。そうなると比較価値され価格競争になってしまう。
- なので企業は常に新しい物を考えないといけない。想像価値へ
デザインマネージメント
- 知的、美的の本質を法人として理解している
- 未来へのリビジョン経営戦略がある
- クリエイティブを共有できる言葉がある
- クリエイティブ・メソッドが確立されている
- クオリティ・コントロール、善し悪しが判断できる(好き嫌いではない)
- 形態と機能は柔軟性に従う Form & Function follow Flexibility
テクノロジーは
- すべてはオンライン化する
- コンピューティングはクラウドに
- 固定概念からの脱却
感想
スタッフとして動いていたためあまりメモ出来なかったので軽い感想を。 中川さんのお話を聞くのは多分2回目だが、やはり中川さんのお話は引き込まれました。 テクニック的な話はわかる所も難しくて分からないところもありましたが、この仕事についたなら、 なにかクリエイティブな仕事をしてみよう!という気持ちが自分だけかもしれませんが、出てきてワクワクしました。やっぱり頼まれた物を作るだけでは面白くないですからね。 少しずつでもいいので、個人の時間でなにか作ってみようと思います。
というわけで簡単にWCANの感想でした。